福井県の方言(福井弁)を一覧表で一挙にご紹介していきます!
意味や例文もご紹介しているので現地に行って言葉の壁を感じた時はこの表をみて福井弁をマスターしてください!
福井県方言一覧表(ア行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
あかる | 中身がひっくり返って出る。 | ゆれて、なかみぁあかってもた | 揺れて中身がひっくり返って出てしまった |
あガく | 暴れる。騒ぐ。 | きのーは、子どもらガあガいて、よーよわった | 昨日は子どもたちが騒いで大変困った |
あたる | 貰える。 | ご飯、ぎょーさんあたって、腹はったわの | ご飯がたくさん貰えて、お腹が一杯になったよ |
あっぱ | 大便。 | なんかひっで臭いけど、どっかにあっぱあるんでねんか | 何かとても臭いけれど、どこかに大便があるんじゃないか |
あばさける | ふざける。 | いつまでもあばさけてえんと、はよしねーの | いつまでもふざけていないで、早くしなさいよ ※ 「きざえる」とも。 |
あんねー | 味がまずい。うまくない。 | あんねー刺身はくいとねー | まずい刺身は食べたくない |
いけー | 大きい。 | いけー、うまそななんきんやのー | 大きい、おいしそうなカボチャだねえ |
いしな | 石。 | 人に向けていしな投げたら、あぶねーざ | 人に向けて石を投げたら、危ないよ |
いらちか | 布を巻いたゴム紐。 | パンツのいらちか伸びてもて、よーよわった | パンツのゴム紐が伸びてしまって、大変困った |
うそうそ | 服や布、顔などがうす汚れた状態。 | うそうその顔して、顔あろてえんのやろ | うす汚れた顔をして、顔を洗っていなんだろう |
うら | 私〈自称代名詞〉。 | うら、いなんだで、なーも知らんのやって | 私はいなかったので、何も知らないんだ ※ 嶺南では「わし」〈男〉、「うち」〈女〉。 |
えん | いない。 | くろーなったら、誰も公園にえんよんなってもた | 暗くなったら、誰も公園にいなくなってしまった |
おいでる | いらっしゃる。 | おたくさん、どっからおいでたんえの | あなたはどこからいらっしゃったんですか |
おぞい(1) | 古い。ひどい。 | こんなおぞい車、よーのってるのー | こんな古い車によく乗っているねえ |
毎日雪ふって、おぞいこっちゃった | 毎日雪が降ってひどいことだった | ||
おぞい(2) | 恐ろしい。 | 急に、さるぁでてきておぞかった | 急に猿が出てきて恐ろしかった ※ 嶺北では「おとろしー」、嶺南西部では「きょーとい」。 |
おちょきん | 正座。 | 行儀よー、おちょきんしてたべなあかんざ | 行儀よく正座をして食べなくてはいけないよ ※ 嶺南では「おっちん」。 |
おっけ | (〜して)下さい。 | いつまでも、もってえんと、はよおっけま | いつまでも持っていないで、早く下さいよ |
かいとっけ | 書いて下さい | ||
おつけ | 味噌汁。 | きんのの宿のおつけは、うまかったのー | 昨日の宿の味噌汁はおいしかったね |
おとましー(1) | 惜しい。 | 大事なしなもん、こわいてもて、おとましーことしたのー | 大事な品物を壊してしまって、惜しいことをしたねえ |
おとましー(2) | うっとうしい。 | こどもぁまとわりついて、おとましこっちゃった | 子どもがまとわりついて、うっとうしいことだった |
おぼこい | かわいい。子どもっぽい。 | ほんなことしてるんでは、まだまだおぼこいのー | そんなことをしているのでは、まだまだ子どもっぽいねえ |
おもいでな | 楽しい。愉快な。 | 今度の旅行は、おもいでやった | 今度の旅行は楽しかった |
おもっしぇー | 面白い。 | きんのの晩は、おもっしぇーテレビやってたけど、見なしたか | 昨日の夜は面白いテレビ番組をやっていたけれど、ご覧になったかい |
おーきに | ありがとう。 | 今日はぎょーさんこーとくんなって、おーきんのー | 今日はたくさん買って下さって、ありがとうね |
おーゴっちゃ | 大変だ。 | ことしの冬は、よーけ雪ガふって、おーゴっちゃった | 今年の冬はたくさん雪が降って大変だった |
福井県方言一覧表(カ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
かく | 二人で持ち上げる。 | この机おぼてーで、おめ、ほっちかいてくれや | この机は重たいから、お前、そちらをいっしょに持ち上げてくれよ |
かざ | 臭い。 | 腐ってえんか、かざかいでみんとよーわからん | 腐っていないか、臭いをかいでみないとよくわからない |
かしく | 米を研ぐ。 | 米かしーて炊いといとっけま | 米を研いで炊いておいて下さいよ |
かすな | とても。大変。 | お孫さん、しばらくみんまにかすないこなんなした | お孫さん、しばらく見ない間にとても大きくなられた |
かぜねつ | 風邪をひいたときなどにできる口角炎、口内炎。 | かぜねつできてるで、あついもん食べると口のはたしみるわ | 口角炎ができているので、熱いものを食べると口の端がしみるよ |
かてー | 元気な。丈夫な。 | なガいこと、あわなんだけど、かてーけの | 長い間会わなかったけれど元気かい ※ 「かたい」とも。 |
からみ | ご飯なしのおかず。 | ほんなくどいもん、からみで食べられんざ | そんな塩辛いものを、ご飯なしでは食べられないよ |
がぼる | 雪や泥に足がはまる。 | 雪に足がぼってよわったのー | 雪に足がはまって困ったねえ ※ 「ごぼる」「がぶる」とも。嶺南では「ぐいる」「ぐわる」。 |
きつい | 強い。 | あんね仕事して疲れんなんて、なんたきつい人やのー | あんなに仕事をして疲れないなんて、なんと強い人だねえ |
くどい | 塩辛い。 | このおつけ、かすなくどいさけ、飲まれんて | この味噌汁はとても塩辛いので飲めないよ |
けなるい | うらやましい。 | いー車、こーてもろて、けなるいのー | いい車を買ってもらって、うらやましいね |
こそばい | くすぐったい。 | ほんなとこなぶったら、こそばいゲの | そんなところをさわったら、くすぐったいよ |
こっぺな | 生意気な。 | あいつぁこっぺなことばっかゆーてる | あいつは生意気なことばかり言っている ※ 「こっぺくさい」とも。 |
福井県方言一覧表(サ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
しなっと | 何気なく。いつのまにか。 | ちっとも勉強せんてな顔してて、なに、しなーっといー点数取ってるんやって | ちっとも勉強しないような顔をしていて、なにをいつの間にいい点数を取っているんだ |
じゃみじゃみ | テレビ画面の砂嵐状態。 | テレビおぞいで、じゃみじゃみんなって見られん | テレビが古いから画面が砂嵐状態になって見られない |
じょろかく | あぐらをかく。 | じょろかいてご飯たべてると、ばちあたるざ | あぐらをかいてご飯を食べていると罰があたるよ ※ 嶺南東部では「ぎっとかく」。 |
福井県方言一覧表(タ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
だわもん | 面倒くさがり。 | ちっとも仕事せんと、だわもんやな | ちっとも仕事をしないで、面倒くさがりだなあ |
だんね | 構わない。いい。 | わかった、だんねんにゃ | わかった、構わないんだ |
ちゃガちゃガ | ごちゃごちゃ。 | 掃除したことねーで、へやん中ちゃガちゃガや | 掃除したことがないから部屋の中はごちゃごちゃだ |
ちゃっちゃと | すばやく。さっさと。 | ぐずぐずしてえんと、ちゃっちゃとしねま | ぐずぐずしていないで、さっさとしなさい |
ちゅーぶ | 輪ゴム。 | お菓子しみるさけ、袋の口ちゅーぶでとめときね | お菓子が湿気ないように袋の口を輪ゴムでとめておきなさい |
ちょか | 軽率な。そそっかしい。 | うちのこ、ちょかやさけ、けガばっかしてる | うちの子はそそっかしいから、けがばかりしている |
ちょーだる | 下さる。 | 隣の人がお土産ちょーだった | 隣の人がお土産を下さった |
〜っさ | 〜しようよ。 | いっしょに、遊びに行こっさ | いっしょに遊びに行こうよ ※ 上の世代は促音の入らない「〜さ」。若い世代では「〜っせ」とも。 |
つるつるいっぱい | 溢れるほどいっぱい。 | ほんねつるつるいっぱい入れたら、こぼれてまうゲの | そんなに一杯一杯に入れたら、こぼれてしまうよ |
つんつん | 鉛筆の芯の先などが鋭く尖った様子。 | 明日試験やで、鉛筆つんつんにけずっとけや | 明日は試験だから、鉛筆の芯を鋭く尖った状態に削っておけよ |
てきねー | 病気で体がつらい。 | こどもぁてきねーっちゅさけ、がっこやすましたんにゃ | 子どもが体がつらいと言うから、学校を休ませたんだ |
てなわん | ずる賢い。生意気な。 | あんなてなわんやつ、めったにえんやろ | あんなにずる賢いやつはめったにいないだろう |
てんぽな | 非常に。とても。すごく。 | てんぽな雪降って、よーよわった | とてもたくさんの雪が降って、大変困った |
福井県方言一覧表(ナ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
なガたん | 菜切り包丁。 | このなガたん、切れやんでもた | この菜切り包丁は切れなくなってしまった |
なぶる | 触る。 | 手ーよゴれるで、なぶったらあかんざ | 手が汚れるから触ってはだめだよ |
にんならん | 構わない。 | ほんね気にせんときねー、うら、なーもにんならんのやで | そんなに気にしないでおきなさい、私は何も構わないのだから |
〜ね(ー) | 〜なさい。 | いつまで寝てるんにぇの。はよ起きねーま | いつまで寝ているんだい。早く起きなさいよ |
のくてー(1) | 暖かい。 | だいぶのくとなってきた | だいぶ暖かくなってきた |
のくてー(2) | 馬鹿な。 | のくてーことばっか、ゆーていんなま | 馬鹿なことばかり言っているなよ |
福井県方言一覧表(ハ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
はしかい(1) | すばしこい。 | はしかい子やのー | すばしこい子だなあ |
はしかい(2) | かゆい。 | 藁が首筋にはいって、はしけーんにゃって | 藁が首筋に入ってちくちくかゆいんだって |
はじし | 歯茎(はぐき)。 | 虫歯ではじし腫れて、いてんにゃわ | 虫歯で歯茎が腫れて痛いんだよ |
はすかい | 斜め。 | うちのはすかいに、いけーアパートぁ建った | 我が家の斜め前に大きいアパートが建った |
ばんば | 木製雪かき具。 | 昔ぁ、屋根のぼって、ばんばで雪おろいたもんや | 昔は、屋根にのぼって、木製の雪かき具で雪を下ろしたもんだ ※ 嶺北では「こすき」「ばんばこ」、嶺南では「こすき」「てんずき」などとも。 |
ひっでもんに | とても。すごく。 | ひっでもんに腹立ったって | すごく腹がたったよ ※ 「ひっで」「ひって」「ちっかっぺ」とも。 |
へんもねー | たいくつな。物足りない。 | いつもさーも一人でいると、へんもねーの | いつも一人でいると、たいくつだね |
べと | 土。 | べとにばいちゅっくりさいて、よーあそんだのー | 土に棒を突き刺してよく遊んだねえ |
ほ(ー)や | そうだ。 | ほーやー、おめのゆーとーりやって | そうだ、お前の言うとおりだよ |
ほっこりする | 疲れる。 | 秋の稲刈り仕事終わって、ほっこりした | 秋の稲刈りが終わって、疲れた |
福井県方言一覧表(マ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
むだかる | 糸などがもつれる。 | 細い紐やさけ、むだかってもて、もーほどけんわ | 細い紐だから、もつれてしまって、もうほどけないよ |
もちゃすびする | おもちゃにする。 | 食べるもんで、もちゃすびしてると、ばちあたるざ | 食べるものをおもちゃにしていると、罰があたるよ |
もつけねー | かわいそう。大変だ。 | とーちゃん、けがで入院したんにゃって。もつけねーのー | お父さん、けがで入院したんだって。かわいそうだね |
ものゴい | 悲しい。心配な。 | 地震で、よーけ人ガしギなして、ものゴいこっちゃったのー | 地震でたくさんの人が亡くなられて、悲しいことだったねえ |
福井県方言一覧表(ヤ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
よーけ | たくさん。 | お土産、よーけもろて、きのどくな | お土産をたくさんもらって、ありがとう |
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