方言「めんこい」は北海道で「かわいい」を表すときに使われる方言です。
時々めんこいという言葉は聞いた事があっても普段使う事はあまり無いのではないでしょうか。
そこで今回は北海道の方言「めんこい」の意味やリアルな使用例、由来などを徹底的に解説していきます!
方言「めんこい」の意味やと由来
「めんこい」は北海道で「かわいい」を意味する時に使われる方言です。
美人というよりは小さい子供や動物などをかわいいという時に使われます。
年上の人から年下の人へ可愛らしいねというニュアンスで用いられる事が多く、同い年や年上の人に使う事はあまり見かけられません。
めんこいの由来は「愛し(めぐし)」という言葉から来ています。
「愛し(めぐし)」の本来の意味は「痛々しい」や「切ない」という意味です。
元々は「気がかりだ」「見ていて切ない」「痛々しい」というニュアンスで使われていましたが、そこから「見ていて切なくなるほど可愛い」「胸が痛むくらい可愛らしい」という意味に派生していきました。
そして発音も変わり「めんこい」=「可愛らしい」という意味となったのです。
めんこいを否定系で使う時は「めんごくねぇ」と発音します。
否定系ではめんこいのこの部分が濁音になります。肯定系のめんこいでも時々濁ってめんごいと使われる事もあります。
意味は「可愛らしい」の反対で「可愛らしくない」さらに「ちょっと生意気」となります。
めんこいが使われる地域と使用例
めんこいは北海道以外の地域でも利用されます。
主に利用される地域はこちらです。
それぞれの地域別の使い方をご紹介していきます!
「めんこい」を使う地位域① 青森県
青森県では「めんこい」が「めごい」と発音を変えて使われます。
青森県は津軽弁と南部弁という主に2種類の方言があり地域によって使われる方言が異なりますが、「めごい」はどの地域でも通じる方言です。
津軽弁では「すごい」のことを方言で「たげ」といいます。そのため「とっても可愛らしい」ということを意味する時には「たげめごい」という使われます。
青森県で年下の子に会った時は「たげめごい」と言ってみてください♪
「めんこい」を使う地位域② 岩手県
岩手県では北海道と同様に「めんこい」という発音で方言として使われます・
意味は「可愛らしい」です。
ちなみに岩手県いは「岩手めんこいテレビ」というテレビ局があり、「めんこい」は県民のほとんどに馴染みがある言葉です・
岩手に行った時には「めんこい」と一度使ってみましょう。ほとんどの人に通じるはずです♪
「めんこい」を使う地位域③ 秋田県
秋田県では「めんこい」が「めんけ」と発音を変えて使われます。
意味は北海道と同様で「可愛らしい」です。
ちなみに秋田には「めんけぇ〜サブレ」というお菓子が販売されており、秋田県も県民のほとんどに「めんけ」という方言の馴染みがあります。
秋田県の人に会った時には「おめ、めんけな」(あんた、可愛いね)と使ってみてください♪
「めんこい」を使う地位域④ 福島県
福島県では「めんこい」が「めんけ」と発音を変えて使われます。
また、人によっては「めんけえ」や「めごい」、「めげえ」などと発音し、「めんこい」という言葉の使い方は様々あります。
意味は北海道と同様で「可愛らしい」です。
否定系で使われる時は「めごくね」と発音し、意味としては「かわいくない」だけではなく「憎たらしい」ということを意味します。
青森県で「めごくね」を使う時にはイライラしているというニュアンスも含まれるので注意しましょう。
ちなみに秋田には「めんけぇ〜サブレ」というお菓子が販売されており、秋田県も県民のほとんどに「めんけ」という方言の馴染みがあります。
秋田県の人に会った時には「おめ、めんけな」(あんた、可愛いね)と使ってみてください♪
「めんこい」を使う地位域⑤ 山形県
山形県では「めんこい」が「めっこい」「めんごい」と発音を変えて使われます。
「めんこい」という発音も通じますが、山形の人が普段使いで「めんこい」を使う事はほどんどありません。
山形では語尾に「よの」や「っちゃ」をつける事が多く、「めんこい」を使う時も「めっこいよの」や「めっこいっちゃ」と発音される事が多いです。
特に意味に変わりはありません。
山形の人に会った時には「めっこいよの」と使うと地元の人かと思われるかもしれませんね♪
「めんこい」を使う地位域⑥ 宮城県
宮城県では北海道と同様に「めんこい」という発音で方言として使われます。
意味は北海道と同様に「可愛らしい」です。
ちなみに宮城県いは「すごく」のことを「いぎなり」と発音する事があります。
そのため「とっても可愛らしい」という意味で「いぎなりめんこい」と使われることもあります。
「いぎなりめんこい」はとっさに聞くと「急に可愛い」とちょっと理解出来ないですよね笑
宮城県の人に会った時に「いぎなりめんこい」というと地元の人と仲良くなれるかもしれません♪
「めんこい」を使う地位域⑦ 茨城県
茨城県は東北地方ではありませんが、東北地方と隣接していてるのでその影響で「めんこい」が使われる事があります。
発音は「めんこい」ではなく「めんごい」や「めごい」という形で使われる事が多いです。
ただし、茨城県は北海道や東北地方ほど「めんこい」が良く使われるわけではありません。そのため茨城では一部の人だけが使っている方言として覚えておきましょう。
茨城の人にとつぜん「めんこい」と言っても通じない可能性があります。
「めんこい」を使う地位域⑧ 新潟県
新潟県も茨城県と同東北地方ではありませんが、東北地方と隣接していてるのでその影響で「めんこい」が使われる事があります。
新潟県では「めんこい」とそのまま使われる事があったり「めこ」と発音を変えて使われる事もあります。
また、「めんこい」と同じ意味で「いとしげ」という新潟独自の方言も使われる事もあります。
新潟県も茨城県と同様に「めんこい」一部の人だけが使っている方言として覚えておきましょう。
めんこいを使う場面
「めんこい」は「可愛らしい」という意味ですが、「可愛らしい」と使う場面全てで使えるわけではありません。
そこで「めんこい」は具体的にどのような場面で使われるのかをご紹介します。
めんこいを使う場面①:小さな子や生き物に使う
「めんこい」はちっちゃい子供や犬や猫などのペットの事を「可愛い」と言う時によく使われます。
ニュアンスとしては愛くるしいというイメージですね。
知人のペットや小さい子に会った時に「めんこいわ〜」と使われる事が多いですね。
めんこいを使う場面②:小物や洋服に使う
「めんこい」はちっちゃい小物や雑貨、洋服のことを「可愛い」と言う時にも使われます。
雑貨屋さんで可愛いお皿を見つけた時やアパレルショップで可愛いワンピースを見つけた時に「これめんこいわ〜」と使うイメージですね。
方言「めんこい」のリアルな例文をご紹介
それでは北海道の方言「めんこい」が地元の人がリアルにどのように使っているのかをみていきましょう。
Twitterで「めんこい」という言葉が使われているツイートを徹底的に調べました。
自然と使われている「めんこい」の使用例がこちらです。
「光ってるとよりめんこい」
「光っているともっと可愛い」
本日撮影分編集も終わり✩︎⡱
ちっちゃくてめんこい⸜( ´ ꒳ ` )⸝#baseball#スポ少 #野球 pic.twitter.com/VTBoPSAi23— natsu0803 (@natsu08034) August 6, 2022
「ちっちゃくてめんこい」
「ちっちゃくてかわいい」
やはりちっちゃい子供やマスコット的なものに対して「めんこい」が使われている事が多かったですね。
皆さんも北海道・東北地方の方に会った時には一度「めんこい」を使ってみてください!
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