岩手県の方言を一覧表で一挙にご紹介していきます!
意味や例文もご紹介しているので現地に行って言葉の壁を感じた時はこの表をみて岩手弁をマスターしてください!
岩手弁一覧表(ア行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
あギた | 顎(あご)。 | あギた、つぐえのかどっこさぶっつけでしまったおんや | (あごを机の角にぶっつけてしまってね) |
あげず | とんぼ(蜻蛉)。 | あぎだずのに、あげずまだみねな | (秋になったというのに、とんぼの姿がまだ見えないね) |
あべ | 行きましょう。 | おれど一緒にあべ | (私と一緒に行きましょう) |
いだましねぁ | 惜しい。 | そのにわききってしまっていだましねぁがったな | その庭木を切ってしまって惜しいことをしたね |
うざねはぐ | 苦労する。難儀する。 | ゆぎつもったがら、やぐばさいぐのに、うざねへぁでしまったな | 雪が積もったので、役場に行くのに難儀したねえ |
うるでぁる | あわてる。 | うるででこまらねぁよに、ちゃんとよーいしておげ | あわてて困らないように、しっかりと用意しておきなさい |
うんた | いやだ。 | いげってそわれでも、おれ は[ha]うんたじぇ | 行けと言われても、私はいやだよ |
おがどおぐり | お見送り。 | はなこ、しぇんしぇーおがどおぐりしろ | 花子、先生をお見送りしなさい |
おしずがに | 気をつけてお帰りください。 | そど、かんじぇつえだす、おしずがに | 外は、風が強いから、気をつけてお帰りください |
おだま | お手玉。 | おだましてあそぶべ | お手玉をして遊びましょう |
おっけぁる | つまずいて転ぶ。 | そごさいしっこあるだす、おっけぁるなよ | そこに石があるから、つまずいて転ぶなよ |
おでってくなんしぇ | おいでください。 | まだ、おでってくなんしぇ | また、おいでください |
おどげる | 落雷する。 | えのめのすギのぎさ、おどげったじぇ | 家の前の杉の木に、雷が落ちたよ |
おひなる | お起きになる。 | そろそろ、おひなてくなんしぇ | そろそろ、お起きになってください |
おへずれまげ | お世辞。 | あいず、おへずれまげうめやづだがらな | あの人は、お世辞の上手な人だからね |
おぼっこ | 赤ちゃん。 | めんけーおぼっこだごど | かわいい赤ちゃんだねえ |
岩手弁一覧表(カ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
かばねやみ | 怠け者。 | おめえ、いずがらかばねやみになったんだ | お前は、いつから怠け者になったんだ |
かまる | においを嗅ぐ。 | なんだがひなくせな。でぁどご、かまってこ | 何かきなくさいね。台所をかいできなさい |
かわらすずめっこ | せきれい(鶺鴒)。 | かわらすずめっこ、となりのえさ、とんできたず | せきれいが、隣の家に飛んできたそうだよ |
かんだず | 夕立。 | かんだず、くるずどすずしくなるがらな | 夕立が降ると、涼しくなるよね |
かーらげ | すりばち(すり鉢)。 | まめ、かーらげで、よっくすっておげよ | 豆を、すり鉢でよくすっておきなさいよ |
きどごろね | うたたね。仮眠。 | きどころねしてるど、かぜひぐじぇ | うたたねしていると、風邪をひくよ |
きみ | とうもろこし(玉蜀黍)。 | こいず、うまきみだがら、くえねぞ | これは馬飼料のとうもろこしなので、食べられないよ |
きゃっぱりする | 足を滑らして川に落ちる。 | きゃっぱりして、くづ、ねぁぐしてしまったおんや | 川に落ちてしまって靴を無くしてしまったよ |
くそへび | まむし(蝮)。 | このやまあるぐどぎ は[ha]、くそへびさきつけろ | この山を歩く時は、まむしに気を付けなさいよ |
けぁっちゃ | 裏返し。 | おめぁそのふぐ、けぁっちゃにきてるぞ | その服、裏返しに着ているよ |
このげ | 眉(まゆ)毛(げ)。 | このげさしらガではってきたな | 眉毛に白毛が出てきたねえ |
ござんす | ございます。 | きょー は[ha]、おさむござんすなっす | 今日は寒うございますね |
岩手弁一覧表(サ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
さぐず | ぬか(糠)。 | さぐずでつけものせば、うめぞ | ぬかで漬物をつくると、おいしいよ |
さげ | さえ。 | おれさげでぎっから、おめだば、もっとかんたんだべ | 私さえ出来るのだから、あんたならもっと簡単だろう |
しっとギ | 米の粉で作った団子の一種。 | ||
しみっぱれ | 霜(しも)焼(や)け。 | てぶくろさねば、しみっぱれになるぞ | 手袋をしないとしもやけになるよ |
しょどめ | 早乙女、田植え女。 | あした、しょどめさなって、ゆえっこしてくるがら | 明日は田植え女になって手伝ってくるから |
すててギ | 片足跳び。 | すててギで きょうそしてみるべが | 片足跳びで競争してみようか |
すばだかげる | 柿や栗などの実を、手頃な短い棒切れや石などを投げつけて落とす。 | さおつかえば、えだっこいだめるはんて、ずばだかげで、うめぐおどせよ | 竿を使って落とすと、枝を折ったりするので、石を投げて落としなさいよ |
せぁばん | まな板。 | せぁばん、までにあらっておげよ | まな板をきれいに洗っておけよ |
せっこぎ | 怠けること。怠け者。 | せっこぎさねで、ちゃんちゃんとかせゲ | 怠けないで、しっかりと働きなさい |
せっちょはぐ | 難儀する。 | おーゆぎふっただす、せっちょへぁで、がっこさいったず | 大雪がふったので、難儀して学校に行ったそうだ |
そこっと | 静かに。 | おぼこねってだがら、そこっとしてろ | 赤ん坊が眠っているので、静かにしなさい |
岩手弁一覧表(タ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
たるひ・たろし | つらら。氷柱。 | けさ は[ha] しばれだだす、やねさ、たるひさガったな | 今朝はとても寒かったから、屋根につららが下がったねえ |
ちょっとぎま | 少しの間。 | ちょっとぎまに、せっこ、おっきぐなったごど | 少しの間に、背丈が大きくなったなあ |
つっつぐばる | しゃがむ、うずくまる。 | みつからねぁよに、つっつぐばってろ | 見つからないように、しゃがんでなさい |
つぼめぁ | 庭。 | ひれぁつぼめぁさ、はなっこだのにわぎだのうえれば、みべぁいぐなるなあ | 広い庭に、花や植木などを植えると、きれいになるね |
つりたりつりたり | 少しずつ継続的に。 | つりたりつりたりくってばりいで、さっぱどかしぇがねで | ひっきりなしに食べてばかりで、ちっとも働かない |
てでっぽ | たんぽぽ(蒲公英)。 | てでっぽも、はらっぱいっぺさぐと、うずくしもんだな | たんぽぽも、野原一面に咲くと、きれいなものだね |
ではる | 出る。 | おまずりのだし、そどさではってみろ | お祭りの山車を外に出て見なさい |
でんガぼ | かまきり(蟷螂)。 | きのえだっこさ、でんガぼのたまゴ、くっついでだっちゃ | 木の枝に、かまきりのたまごが付いていたよ |
とじぇんこだ | 寂しい。退屈だ。 | しゴどねぁのも、とじぇんこなもんだな | 仕事がないのも、退屈なものだねえ |
とのげる | 取り片づける。 | えのめのじゃりっこ、とのげできたじぇ | 家の前の砂利を取り片づけてきたよ |
とりガみ | たてがみ。 | このうまっこのとりガみ、ねずみいろだな | この馬のたてがみは、灰色をしているね |
どでんする | おどろく。びっくりする。 | あのずぎのじしん は[ha]、どでんしたな | あの時の地震にはびっくりしたね |
どんどはれ・どっとはれ | 昔話〈民話〉の語り終わりの最後に付ける言葉。これでおしまい。めでたしめでたし。 |
岩手弁一覧表(ナ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
〜なはん | 〜ね。 | あのなはん、おめはん、山田さんだなはん | あのね、あなたは山田さんだよね |
ぬぐだまる | 温まる。 | こだっつさへぁてらば、ぬぐだまってきた | 炬(こ)燵(たつ)に入っていたら、体が温まってきた |
ねっき | 三、四〇センチの棒の先を削って、地面に刺したり倒したりする子どもの遊び。太く長い釘を使うこともある。 | ||
ねまる | 座る。 | まんつ、ゆっくりねまって、おじゃっこでもおのめんしぇ | まず、ゆっくり座って、お茶でもお飲みくださいよ |
岩手弁一覧表(ハ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
はいも | 里芋。 | こどしのはいも、でぎいーでねが | 今年の里芋の出来は良さそうではないかな |
はだっこ | たこ(凧)。 | きょ は[ha]、てんきいいすけぁ、はだっこあゲできるじぇ | 今日は天気が好いから、凧あげが出来るよ |
はっかはっかする | どきどきする。 | はずめでみんなのめぁでしゃべるどぎ、はっかはっかするなっす | 初めて皆の前で話すときは、どきどきしますよ |
はばぎぬギ | 旅行したり、遠い神社仏閣の参詣を終えたりして帰った時の慰労の宴。 | こんにゃ、はばぎぬギしてやるがらな | 今晩は、慰労の宴会を開いて上げるからね |
ふるだ・ふるだびっき | ひきがえる(蟇蛙)。 | あそごのたんぼさ、でっけふるだいだんじぇ | あそこの田んぼに、大きいひきがえるがいたよ |
ぶじょほする | 失礼する。 | せっかくおでてくなはったのに、ぶじょほしあんしたなっす | せっかく来て下さったのに、おかまいもせず失礼しました |
ぺぁっこ | 少し。 | そのはなっこ、ぺぁっこべぁりくなんしぇ | その花を、少しだけください |
ほっけぁ | ほお(頰)。 | このわらし、あげほっけぁしてるな | この子は、赤いほっぺたをしているねえ |
岩手弁一覧表(マ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
まつぺー | 眩しい。 | なずのおひさん、あずし、まつぺーし | 夏のお日さまは、暑いし眩しいし |
までに | 真面目に。 | あいず、いっつも、までにかしぇーでるやずだな | あの人は、いつでも、真面目に働いている人だ |
むじぇー | かわいそうだ。 | おらほのまゴ、しぇぎおまらねぁで、むじぇくてなー | 私の孫が、咳が止まらなくて、かわいそうでねえ |
むずら | 一緒に。ごと。 | みがん は[ha]、かわむずらくったほ、からださいーずーよ | 蜜柑は、皮ごと食べた方が体にいいそうだよ |
むっためがす | 物事を懸命にやる。 | このしゴど、むっためがしてやっただす、はやぇぐおわったじぇ | この仕事を一生懸命にしたから、早く終わったよ |
めっか | 雌牛。 | めっかうまれで、いがったな | 雌牛が生まれてよかったね |
もっす | 〈店で〉ごめんください。 | もっす、パンけぁさ、きやんした | ごめんください、パンを買いに来ましたよ |
もよう | 身支度をする。 | きょー、さむがら、ちゃんともよってげ | 今日は、寒いから、十分身支度をして行きなさい |
もんこ | お化け。 | あんまり、ねぁでるど、もんこででくるぞ | あんまり泣いていると、お化けが出てくるよ |
岩手弁一覧表(ヤ行・ワ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
やくど | 故意に。わざと。 | おどさん、ごしゃぐんだす、やくど、ねぁでみせだのす | お父さんが怒るので、わざと泣いてみせたのですよ |
やのあさって | しあさって(明々後日)。 | こんどのあずまり は[ha] やのあさっでだがら、わすれるなよ | 今度の会合はしあさってだから忘れないようにね |
よっぴで | 一晩中。 | ねねぇで、よっぴでよーいしたず | 一晩中、徹夜で準備したそうだよ |
わらしゃっど | 子どもたち。 | よぐすけでくれだだす、わらしゃどさ、ほまつっこやれ | よく手伝ったから、子どもたちに小遣いをやりなさいよ |
その他の北海道・東北地方の方言はこちら!
コメント