栃木県の方言(栃木弁)を一覧表で一挙にご紹介していきます!
意味や例文もご紹介しているので現地に行って言葉の壁を感じた時はこの表をみて秋田弁をマスターしてください!
栃木弁方言一覧表(ア行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
あっかあっか | 冷や冷やする。 | 何をいー出すかわがんねーと思って、あっかあっかしてたよ | 何を言い出すかわからないと思って、冷や冷やしてたよ |
あったらもん | 惜しむべき物。大切な物。 | この古い帯は、あったらもんだがらすてんなよ | この古い帯は大切な物だから捨てるなよ |
あってこともねー | とんでもない。 | 車がぼっこれて行げなくなっちゃって、あったこどもねーこどんなっちゃってさ | 車が故障して行けなくなって、とんでもないことになってさ |
あらいまて | 食器洗い。 | 今日はおっかーがいねから、あらいまででもやっかー | 今日は女房がいないから、食器洗いでもやるか |
うっつぁしー | うるさい。やかましい。 | しつっけーへーがいて、うっつぁしくってしゃーね | しつこい蠅がいて、うるさくてしょうがない |
えっちかる | 座る。腰を下ろす。 | 石の上にえっちかって、ひと休みすんべー | 石の上に腰を下ろして、ひと休みしましょう |
おっける | 倒れる。転ぶ。 | 台風で物置小屋がふっとんじゃーし、おっきな木もおっけされ、てーへんなこどんなっちゃった | 台風で物置小屋が吹き飛ばされ、大きな木も倒され、大変なことになってしまった |
おっぺしょる | 折る。曲げる。 | 花がきれーだがらって枝おっぺしょるなよ | 花がきれいだからといって枝を折るなよ |
栃木弁方言一覧表(カ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
かっぽろぐ | 揺り動かす。ゆする。 | 栗の木をかっぽろぐのはえーけど、頭にえががおっこってくっからきーつけろ | 栗の木をゆするのはいいが、頭に毬(いが)が落ちてくるから気をつけろ |
かんぞ | かわいがること。大事にすること。 | かんぞかんぞしてやっから、泣ぐんじゃねーよ | いい子だ、いい子だ、とかわいがってやるから、泣くんじゃないよ |
がしょーき | がむしゃら。無鉄砲。向こう見ず。 | あの男はがしょーきだがら、やることなすこと何でも荒っぽくってね | あの男は無鉄砲だから、やることは何でも荒々しくてね |
きどころね | 仮寝。うたたね。 | 夏は日がなげーがら、きどごろねすっとからだにえーよ | 夏は日が長いから、仮寝するとからだにいいよ |
ぎゃーに | あまり。 | ふぬけだからといって、ぎゃーに馬鹿にすんな | いくじなしだからといって、あまり馬鹿にするな |
くさる | 濡れる。 | 雨に降られてきもんがくさっちゃった | 雨に降られて着物が濡れてしまった |
くちゃぐる | 目を閉じる。目をつぶる。 | そーだにめーくちゃぐっちゃー、目薬はへーんめー | そんなに目をつぶったら、目薬が入らないでしょう |
くものえず | 蜘蛛(くも)の巣。 | どんぶがくものえずにひっかかって、ばたばたもがいてんだんべー | 蜘蛛の巣にとんぼがひっかかって、ばたばたもがいているんだろう |
こっぺくせー | ませている。おとなじみている。 | この女の子は、おしれなんかつけて、なんぼこっぺくせーんだが | この女の子は白粉などつけて、なんとませていることか |
ごじゃっぺ | うそ。 | そんなごじゃっぺだれが本気にすっか | そのような噓をだれが本気にするものか |
ごせーやける | 腹が立つ。怒る。 | 人のざんぞーしかいえねーやつにはごせーやけてしゃーね | 人の悪口しか言えないやつには腹が立ってしょうがない |
栃木弁方言一覧表(サ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
ざっぽい | 露っぽい。 | あさっぱら、田んぼのあぜ道がざっぽかったもんだがら、膝っかぶから下がびっちょりになっちゃった | 朝、田のあぜ道の草が露っぽかったものだから、膝下がびっしょりになった |
じかきむし | みずすまし。 | 田んぼん中でじかぎむしが、いせーよくぐるぐるまーってらー | 田んぼの中でみずすましが勢いよくくるくる回っているよ |
じごくのかぎっつるし | 杉菜。 | じごくのかぎっつるしの根っこは、深くて多くて取り尽くせるもんじゃーねーよ | 杉菜の根は、深くて多くて取り尽くせるものではないよ |
じなる | 怒鳴る。 | 水わすらをしていると、きもんがくさるといって、とーちゃんがじなった | 水をいたずらしていると、着物が濡れるといって、お父さんが怒鳴った |
じゃんぼん | 葬式。 | じゃんぼんには、引き出物にでっけーじゃんぼん饅頭がでたったねー | 葬式には引き出物に大きな葬式饅頭がでたね |
ずずねー | ぞくぞくする。 | 葉っぱのうらにずずねーほど毛虫がいたったね | 葉っぱの裏側にぞくぞくするほど毛虫がいましたね |
せっちょ | 世話をやき過ぎること。おせっかい。 | 赤ちゃんをせっちょし過ぎたもんだがら、とーとー泣ぎそっぺになった | 赤ちゃんにおせっかいをし過ぎたために、ついに泣き出しそうな顔になった |
せーふろ | 風呂。 | せーふろふったけといたから、すぐにひゃれるぞ | 風呂に火をつけておいたから、すぐに入れるよ |
ぜんて | すっかり。まるで。まったく。 | ズボンがしっつぁばけて、ぜんて使いもんになんねぐなっちゃった | ズボンが破けて、まったく使い物にならなくなってしまった |
そばえる | 甘える。甘ったれる。 | 何がやんなんだが子どもは、母親の膝っかぶんとごでそばえてぐじっていた | 何が嫌なのか子どもは、母親の膝元で甘えてぐずぐず言っていた |
栃木弁方言一覧表(タ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
たっぺ | 霜柱。 | 今朝はさみーともったら、たっぺがはりやんしたねー | 今朝は寒いと思ったら、霜柱が立ちましたね |
たなぎねこ | 人に懐かない猫。人見知りする猫。 | 薄暗い所で生まれた猫じゃー、たなぎねごになるんだんべー | 薄暗い所で生まれた猫では、人には懐かない猫になるだろう |
だいじ | 大丈夫。心配がない。 | 今日はあんべがわりーとゆえば、行がなくったってだいじだ | 今日はからだの調子がわるいと言えば、行かなくても大丈夫だ |
ちくらっぽ | 噓。でたらめ。 | ちくらっぽゆーと、えんまさまにべろ抜かれるど | うそをいうと、閻魔さまに舌を抜かれるよ |
ちっぽけっぽ | 蟻地獄。 | ありんどんが、ちっぽけっぽの穴ん中におっこったのを見たよ | 蟻が、蟻地獄の穴の中に落ちたのを見たよ |
ちゃーる | 捨てる。 | ちんこくてめんごい猫なのに、だれがちゃーったんだんべ | 小さくてかわいい猫なのに、だれが捨てたんだろう |
つっかけまんご | なすり合い。 | としょりの面倒をだれがみるかで、つっかけまんごがはじまった | 年寄りの面倒をだれが見るかで、なすり合いがはじまった |
つっぺる | 踏み入る。入る。 | ぼやっと歩いてたら、みずったまりにつっぺっちゃった | ぼんやり歩いていたら、水たまりに足を踏み入れてしまった |
てんずだんず | 不揃い。 | 髪の長さがてんずだんずじゃみだぐりがわり | 髪の長さが不揃いでは見た目がわるい |
でっかす | 出会う。遭遇する。 | 山ん中で鹿にひょこっとでっかしたので、おったまげた | 山中で鹿と突然に出会ったので、びっくりした |
とこげる | 腐る。 | ここんとご畳干しをしなかったもんだから、畳がぜんてとこげちゃった | 最近畳を干さなかったので、すっかり腐ってしまった |
ととろずく | あわてる。 | ひょっこら来たんでととろずいたよ | ひょっこり来たのであわてたよ |
とろっぴ | いつも。 | 隣のばーさんはとろっぴあすびにくる | 隣のおばあさんはいつも遊びに来る |
栃木弁方言一覧表(ナ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
ぬすっくらい | 盗み食い。 | 戸棚にとっといた饅頭を、ぬすっくらいしたやつは誰だ | 戸棚に仕舞っておいた饅頭を、盗み食いしたやつは誰だ |
ねごんぼ | 朝寝坊。目覚めの悪い人。 | あしたなさねごんぼすっと、学校さ遅刻すっかんな | 明日の朝朝寝坊すると、学校に遅刻するからね |
ねんじこんじ | もじもじしているさま。 | ねんじこんじしてっから、しょんべんでもしてんだんべ | もじもじしているから、小便でもしたいのでしょう |
のざえる | 〈のどに物が〉つかえる。ふさがる。 | 魚の骨がのどにのざえて、ちくちくしてしゃーね | 魚の骨がのどにつかえて、ちくちくしてしようがない |
栃木弁方言一覧表(ハ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
はだつ | 完成した状態になる。実る。 | 小豆ができはだっても、忙しくって取りにも行げねー | 小豆できても、忙しくて取りにも行けない |
はなぐら | いびき。 | 酒飲むとはなぐらかぐんでねむれねー | 酒を飲むといびきをかくので眠れない |
はんかきらす | いたずらする。 | この壁に、はんかきらしたのはだれだ | この壁に、いたずらしたのはだれだ |
ひして | 終日。一日中。朝から晩まで。 | 隣りのおばーさんは、ひしておぎにあすびにやってくる | 隣りのばあさんは、一日置きに遊びに来る |
ひっちょる | 背負う。負う。 | 赤っこをひっちょくって野良仕事に出てった | 赤ちゃんを背負って野良仕事に出て行った |
ひとかたげ | 一回分の食。 | 米五合あったら、ひとかたげたくさんだんべー | 米が五合あったら、一回分の食事は十分に間に合うだろう |
へんげる | 心変わりする。心が一転する。 | 昨日まで賛成していた人が、今日何でへんげっちゃったのかわがんねー | 昨日まで賛成していた人が、今日なぜ心変わりしたのかわからない |
ほきる | 〈草木が〉伸びる。生い茂る。成長する。 | しばらく草刈りしなかったら、せったけぐれーほきちゃった | しばらく草刈りしなかったら、背丈ほど伸びてしまった |
ぼしょぐされる | びしょ濡れになる。全身が濡れる。 | 傘を持って行がなかったもんだから、ぼしょぐされになっちゃった | 傘をもって行かなかったので、びしょぬれになった |
ぼっとすると | ひょっとすると。もしかすると。 | きなっくせーがらぼっとすると、はー、食べらんねーかもしんね | 焦げ臭いからもしかすると、もう食べられないかもしれない |
栃木弁方言一覧表(マ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
まねる | 告げ口する。言いつける。 | 火わすらすっと、父ちゃんにまねてやっかんね | 火遊びしたら、父ちゃんに言いつけてやるからね |
みそっつぐ | みそさざい。 | 堀っこん中でみそっつぐが、チチッ、チチッと鳴ぎながら飛びまーってた | 堀の中でもみそさざいがチチッ、チチッと鳴きながら飛び回っていた |
むせー | 長持ちする。容易に減らない。 | この飴はむせーがらなめでがある | この飴はなかなか減らないからなめでがある |
めめくる | 芽差す。芽ぐむ。 | 春んなってめめくるのがはえー草は、もじぐさだんべー | 春になって芽を出すのが早い草は、蓬(よもぎ)でしょう |
もやいに | 一緒に。共に。 | みんなでこの道具をもやいに使うべと思って持ってきたんだよ | みんなでこの道具を一緒に使おうと思って来たんだよ |
栃木弁方言一覧表(ヤ行・ラ行・ワ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
ゆっつける | 結わえつける。縛る。 | ゆっつけた稲束を、はでんぼーにかげな | 結わえた稲束を、稲掛け棒に掛けなさい |
ゆわがんけ | 岩場。 | この辺はゆわがんけだがら、おんのめって怪我しねよーにきーつけろ | この辺は岩場だから、滑って怪我をしないように気をつけろ |
よろばる | よろめく。 | よっぱらって、よろばりながらあるぐ | 酔っぱらって、ふらふらしながら歩く |
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