群馬県の方言(群馬弁)を一覧表で一挙にご紹介していきます!
意味や例文もご紹介しているので現地に行って言葉の壁を感じた時はこの表をみて秋田弁をマスターしてください!
群馬弁方言一覧表(ア行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
あいさ | 隙間。 | 椅子持ってぐからあいさに入れて | 椅子を持っていくから二人の座席の隙間に入れて |
あいだ | 間。平日。これといった行事のない日。 | あいだにまんじゅーこせーて、法事でもあったんかい | 平日なのに饅頭こしらえて、法事でもあったのかい |
あさっぱか | 朝食前の早い時間にする仕事。 | くれーに起きてあさっぱかによく出たよ | 暗いうちに起きて早朝仕事によく出たよ |
あてこともねー | 途方もなくたくさん。 | あてこともねー、もってきらっといい | こんなにたくさん持ってこなくてもいい ※ 量の予想外の多さに用いられる。 |
あんじゃーねー | 心配ない。 | 何してもあんじゃねーから、やってみな | 何をしても心配ないからやってみなさい |
いいかぶ | いいご身分。気楽。 | やつもいいかぶだ | やつも気楽なもんだ ※ 「いんきょかぶ」は「隠居の身分」の意。 |
いいしき | よいところ。よしとするところ。 | こんなもんは持ってってもらうだけでいーしきだ | こんな物は持っていってもらうだけでよいところだ |
いちかる | 乗る。 | おめーも車にいちかってげな | あなたも車に乗って行きなさいよ |
いますでっこ | もう少しで。 | いますでっこ犬にくわれるとこだったよ | もう少しで犬にかまわれるところだったよ |
うでっこき | 力の限り。精一杯。 | あっちんでん、うでっこきかせいでこーな | あっちでも精一杯稼いでこいな |
うら | 木や棒の先。 | あしたになったらあの木のうらを切っとくべー | 明日になったらあの木の先を切っておこう |
えむ | 栗やざくろなどの実が熟す。 | 栗がえんだよ | 栗が熟したよ |
おくり | 限られた空間の奥。 | 部屋がせめーから、おくりにつめてくんなね | 部屋が狭いから奥に詰めてくださいよ |
おこさま | 蚕(かいこ)。 | このうちはおこさまに借りていたんだよ | この家はお蚕様に借りていたんだよ |
おこんじょ | 意地悪。 | あのこは、まーずおこんじょだよ | あの子は本当に意地悪だよ |
おたね | 麻の種。 | 昔はおたねも煎って食っただよ | 昔は麻の種も煎って食べたんだよ |
おっきりこみ | 手打ちうどんを茹でずにそのまま野菜と一緒に煮込んだもの。 | 冬はおっきりこみにかぎるのー | 冬はおっきりこみに限りますねえ ※ 「おきりこみ」とも。なお西部には「にぼーとー」という地域もあり。 |
おっつぁれる | 怒られる。〜られる。 | わりーことして、おやじにおっつぁれた | 悪いことして親父に〜られた |
おつくべー | 正座。 | ちゃんとおつくべーしろよ | ちゃんと正座しろよ |
おやげねー | かわいそう。気の毒。 | 幼稚園がとーくって、かよーのがおやげねーんだよ | 幼稚園が遠くて通うのがかわいそうなんだよ |
おやす | 終わらせる。 | はー、仕事おやして寝べー | もう仕事を終わらせて寝よう |
おんか(1) | 心配なく。心穏やか。 | こんなにおんかで長旅できたんは初めてだ | こんなに心穏やかに長旅ができたのは初めてだ |
おんか(2) | 公然と。おおっぴらに。 | 盆の二日はおんかで休めるよ | 盆の二日間は公然と休めるよ |
おーく | 程度がはなはだしいさま。 | そんなにおーく引っ張っちゃだめだ | そんなにひどく引っ張ってはだめだ ※ 「オーカ」とも。 |
おーごと | 苦労が多く大変なこと。 | 昔は、おーごとだったよー | 昔は苦労が多くて大変だったよ ※ 反対は「ゆさん(遊山)」。 |
おーふー | 気前がよいさま。 | あそこんちの嫁さんは、おーふーだむし | あそこの家の嫁さんは気前がいいですね |
群馬弁方言一覧表(カ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
かがやく(1) | 探し回る。 | 栗のしたかがやいてみんなもってっちゃった | 栗の木の下を探し回って、栗をみんな持っていってしまった |
かがやく(2) | 体を曲げて下を向く。 | かがやきまーって、なにしてるだい | 下を向いてうろうろ歩いて何をしているんだね ※ 探しものをしているかのような動作。 |
かしょー | 誘う。 | あいつかしょって、どっかあすびーいぐべー | あいつを誘ってどこかへ遊びに行こう |
かてる(1) | 合わせる。添える。 | 大根のゆでたんを、かててくー | 大根の茹でたものを合わせて食う |
かてる(2) | 仲間に入れる。 | ちいさい子もかててあすぶべー | 小さい子も仲間に入れて遊ぼう |
ぎす | おしゃれ。 | うちのお父さんは、まっさかぎすだったよ | うちのお父さんは本当におしゃれだったよ |
けなりー | うらやましい。 | なんともけなりーかぎりだよ | 何ともうらやましい限りだよ |
こじょやか(1) | 物静かなさま。 | あの人は、こじょやかな人だいね | あの人は物静かな人だよね ※ 清楚であるというような良い意味で使われる。 |
こじょやか(2) | 小さいさま。 | こじょやかにまとまったむし | 小さくきれいにまとまりましたね ※ 小さくまとまって均整がとれているさまを表す。 |
群馬弁方言一覧表(サ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
さくい | 如才ない。気さくな。 | あそこんちのむすめは、まっさかさくいこだよ | あそこの家の娘は、本当に気さくな子だよ |
しき | 方法。やり方。 | 俺のやってるしきを見てみなよ | 俺のやっているやり方を見てみなよ |
しんぜる | 神仏にお供えする。 | 毎朝仏さんにご飯しんぜるんはおばーさんだいのー | 毎朝仏様にご飯をお供えするのはおばあさんですよ |
じゅーく | 生意気なこと。 | おーくじゅーくこくな | やたらと生意気言うな |
ずでー | すごく。えらく。程度が甚だしいさま。 | ことしゃーずでー作物がわりー | 今年はすごく作物のできが悪い |
せき(1) | 席。場所。 | 子どもの遊ぶせきー作ってやるべー | 子どもが遊ぶ場所を作ってやろう |
せき(2) | 余地。理由。 | そんなことー言われるせきはねー | そんな事を言われる理由はない |
せっこがいー | よく働く。 | あそこんちの嫁さんは、せっこがいー | あそこの家の嫁さんはよく働く |
せっちょー | 世話。 | また余計なせっちょーやいて困るよ | また余計な世話をやいて困るよ ※ 「せっちょー」だけで「余計な世話」の意にも。 |
そがれ | 作物などが盛りを過ぎて衰えること。 | ナスも、はー、そがれになった | 茄子ももう盛りを過ぎた |
そんぶり | 無愛想。 | あの店の人はみんなそんぶりだ | あの店の人は皆無愛想だ |
〜ぞっき | 〜だけ。〜のみ。 | 昔は、麦ぞっきのご飯もくったもんだ | 昔は麦だけのご飯も食べたものだ |
群馬弁方言一覧表(タ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
たまか | 倹約。物を粗末にせず慎ましいこと。 | 男のかぜぎより女のたまかだ | 男の稼ぎより女の慎ましい生活ぶりの方が上だ |
つっかけわんな | 行き当たりばったりで無計画なこと。 | そんなつっかけわんなじゃだめだ | そんな行き当たりばったりの計画ではだめだ |
つぶあし | 素足。 | つぶあしじゃー寒かんべ | 素足では寒いだろう |
てんがけ | いきなり。 | てんがけ、そんなこと言ったってだめだよ | いきなりそんなこと言ってもだめだよ |
てんぐるま | 肩車。 | 子どものこらー親父によくてんぐるましてもらった | 子どもの頃は親父によく肩車をしてもらった |
とくせー | 豊富。裕福。 | あすこんちはとくせーだから、絹ぞっきのきもん着てらい | あそこの家は裕福だから絹のみの着物を着ているよ |
とろびー | しょちゅう。たびたび。 | 体が弱くってとろびー医者へいぐげだ | 体が弱くてしょっちゅう医者へ行っているようだ |
群馬弁方言一覧表(ナ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
なから(1) | ほとんど。 | はー、なからできたよ | もうほとんどできたよ |
なから(2) | たくさん。 | 今年は柿がなからなったなー | 今年は柿がたくさんなったなあ |
になう | 二人で物を手で支え持つ。 | ちゃぶ台になってくれる | ちゃぶ台、一緒に持ってくれる |
ねそっかれる | 寝そびれる。 | 夜中におこされてねそっかれてしまったよ | 夜中に起こされて寝そびれてしまったよ |
群馬弁方言一覧表(ハ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
はえる | 卵がふ化する。生まれる。 | 今年もメダカがこんなにはえた | 今年もメダカがこんなにふ化した |
はぐる | めくる。 | 頁を一枚はぐってください | 頁を一枚めくってください |
はそんする | 修繕する。衣類や足袋などの繕いをする。 | 屋根のはそんしなくちゃー、雨漏りがするよ | 屋根の修繕をしなくては、雨漏りがするよ |
ひょーぐる | 〈水などが〉勢いよく噴き出す。 | ホースから水がひょーぐっておーごとしたよ | ホースから水が吹き出して大変だったよ |
ぶちゃる | 棄てる。 | いらねーもんはぶちゃってくれる | 要らない物は棄ててやる ※ 「ぶちゃーる」「ぶっちゃる」とも。東部では「うっちゃる」とも。 |
ぶっこぬき | 瓜二つ。 | 息子さん、お父さんにぶっこぬきなんね | 息子さんはお父さんに瓜二つなのね |
へずる | 削り減らす。 | もーちっとんべーご飯へずってくれ | もう少しばかりご飯を減らしてくれ |
へた | やたらに。むやみに。 | へた食ったりゃー食い過ぎた | やたらに食べたら食べ過ぎた |
ほきる | 草木が成長する。勢いよく伸びる。 | 桑は、まー、ほきるんがはいぇーよ | 桑は、まあ、成長するのが早いよ |
ほとばす | 水に浸けてふやかす。 | まめーほとばしておけや | 豆を水に浸けてふやかしておけよ |
ほまち | へそくり。 | 絵のうしろにほまちかくねておいた | 絵の後ろにへそくりを隠しておいた |
ぼっと | 偶然。 | ぼっとなんだから、かんべんしてくんない | 故意ではなく偶然なのだから、許して下さい |
群馬弁方言一覧表(マ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
まっさか | 本当に。実に。 | まっさかきれーに咲いたんね | 本当にきれいに咲いたのね |
むぐす | くすぐる。 | こどもーむぐしてかもーなよ | 子どもをくすぐってかまうなよ |
めかいご | ものもらい。 | めかいごできて、気持ちわりーんよ | ものもらいができて気持ちが悪いんだよ ※ 北部では「めかご」、西部では「めっぱ」。 |
めためた | めったやたらに。どんどん。 | そんなことべーめためたやってねーで、ちごーこともしろ | そんなことばかりやたらにしていないで違うこともしろ |
めんめ | めん類〈特にうどん〉。 | いっくら飲んでも、最後はめんめだ | どれほど酒を飲んでも、最後はうどんだ |
もとらねー | なめらかに動かない。 | さぶくって口がもとらねー | 寒くて口がなめらかに動かない |
群馬弁方言一覧表(ヤ行・ラ行・ワ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
よじける | よろける。 | 重くもねーのにかろーとしょーがよじけて歩いただよ | 重くもないのに荷物背負いの衆が重い物が入っているかのようによろけて歩いだのだよ |
よててる | 得意としている。上手だ。 | かずちゃんは釣りに関しちゃーよててる人だよ | 和ちゃんは釣りに関しては得意としている人だよ ※ 北部では「えててる」。 |
よー | 要ること。必要。 | あの山にいぐにゃー弁当がよーだ | あの山に行くには弁当が必要だ |
わざっと | 寸志。すこし。 | わざとだけどこれやるから、これからもみーしみてやれよ | 寸志だけどこれをやるから、今後も心して仕事をしろよ |
わにる | はにかむ。はずかしがる。 | あすこんちの赤ん坊が俺見てわにてさー、しめーには泣いたよ | あそこの家の赤ん坊が俺を見てはにかんでさ、終いには泣いたよ |
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