滋賀県の方言(滋賀弁)を一覧表で一挙にご紹介していきます!
意味や例文もご紹介しているので現地に行って言葉の壁を感じた時はこの表をみて滋賀弁をマスターしてください!
滋賀弁方言一覧表(ア行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
あくさもくさ | 洗いざらい。 | やめとけさ。あくさもくさゆーのは | やめて置きなよ。洗いざらいに、ぶちあけるのは |
いっせつ | いつも。 | いっせつありゃこりゃばっかりしてて、わやなこっちゃ | いつもあべこべばかりしていて、拙(まず)いことだ |
いつも | 妹。 | いつもの婿は、ぎっとかいては、いやらせん | 妹の婿は、あぐらかいては、いらっしゃらない |
うい | 申しわけない。 | ほんなにぎょーさんしてもらうと、ういガね | そんなにたくさんしてもらうと、申しわけないよ |
うまくさい | おいしそうな匂いがする。 | つぶを炊いてたさかい、うまくさかったんやろ | 田(た)螺(にし)を煮ていたので、おいしそうな匂いがしていたのだろう |
おきらす | 火を起こす。 | 先に炭をおきらしてから、ほこへ鍋を架けとくれ | 先に炭を火起こししてから、そこへ鍋を架けておくれ |
おせんどさん | ご苦労さん。慰労の挨拶。 | はよしとくれて、おーきに。おせんどさんどしたなー | 早くして下さって、ありがとう。ご苦労さんでした |
おちょばい | へつらい。 | あいつはべんちゃらこきや。おちょばい人間や | 彼奴はお世辞屋だ。へつらい人間だ |
おなり | 炊事。 | 「おなり」てゆーてるとこは、もーめったにおへん | 「おなり」と言っている所は、もう僅かしかありません |
おーさわな | 大層な。大げさな。 | あほいえ、ほんなおーさわな話ガあろかい | 馬鹿言え、そんな大げさな話があるものか |
おーぼ | 世間の付き合い。 | ちゃんと、おーぼしとかんならんのや | きちんと、付き合いをしておかないと、いけないのだ |
滋賀弁方言一覧表(カ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
かざガく | 匂いを嗅ぐ。 | かざガいたら、やグさかったゆーはけ、びっくりしたんやで | 匂いを嗅いだら、キナ臭かったと言うので、びっくりしたのだよ |
かてる | 凍り付く。 | よさりは、かちんかちんに、かててるさかい、きーつけや | 晩は、かちんかちんに凍り付いているから、気をつけな |
かんぱ | 漬け物。特に大根漬け。 | おばやんガ漬けやんしたかんぱは、しょかろーてかなん | おばさんが漬けなさった大根漬は、塩っぱくて、かなわない |
きとろ | 隣家。特に北隣り。 | ほや。ビールは、きとろの池で冷やしてもろてこ | そうだ。ビールは、北隣りの家の池〈井戸〉で冷やしてもらって来よう |
きなんば | いちじく。無花果。 | 「きなんば」ちゅーことばは、今は、もー聞かんなー | 「きなんば」と言う言葉は、今は、もう聞かないねえ |
きんまい | 美しく立派。 | どーや。ごっつー、きんまい飾りもんやろガ | どうだ。大変立派な飾り物だろうに |
~くらい | 当然視を強調の接尾語。 | せつかれんかて、ほらー、するくらい | せき立てられなくても、そりゃ、当然するとも |
〜け | 軽い疑問。〜か。〜かい。 | 発表は今日け。ほーけ。ほな、おまいとみにいこけ | 発表は今日かい。そうか。そんなら、お前と見に行こうかい |
けでん | がっかり。 | のーなっても、けでんしなはんな | たとえ、なくなっても、がっかりしなさるな |
けんずい | 小昼。中間の食事。 | 昼、たんとくてなガら、もーはい、けんずい待ちしとる | 昼にはたくさん食べていながら、も早、小昼待ちをしていよる |
げべっちゃ | 最後尾。どんじり。 | てまえは、いつもげべっちゃやんか。はよはしらい | お前は、いつも最後尾じゃないか。早く走りな |
こギる | 田畑の土を砕いて耕す。 | もっと、こまこー、こギってくれへんか | もっと細かく砕いて耕してくれないか |
こべガうつ | 頭痛がする。 | ういわいな。こべガうつゆーてはるのに | 申し訳ないね。頭痛がすると言っていなさるのに |
こらえて | 勘弁して(おくれ)。 | ほっこりすまんこっちゃ。どーか、こらえとくれ | 全く以って済まない事だ。どうか勘弁しておくれ |
こーらい | とうもろこし(玉蜀黍)高麗黍。 | 焼いたるこーらいは、こーばしてうまいもんや | 焼いてあるとうもろこしは、香ばしくておいしいものだ |
ごんず | 来なさる。 | 『ごんせ食堂』の看板の脇道から、まっすグごんせ | 『ごんせ食堂』の看板の脇道から、真っ直ぐにお出で |
滋賀弁方言一覧表(サ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
さっさる | なさる。しなさる。 | えろー高い山やのに、おじーは、さっさと登らさっさる | ひどく高い山だのに、おじいさんは、さっさと登りなさる |
ざんざかばき | 普段履き。 | 上品なもんでのーて、ただのざんざかばきのほーや | 上品な物でなくて、ただの普段履きの方だ |
しまく | 雨が、ひとしきり、ひどく降る。 | ほやかて、しまってるはかい、やっぱ待ってるわ | そうだからと言ったって、ひとしきりひどく降るから、やはり待っているよ |
しもとくない | 取り片付けてください。 | もー日ガ暮れるさかい、その辺でしもとくない | もう日が暮れるから、その段階で取り片付けてください |
じちらかと | 落ち着いて。じっくりと。 | 朝はせわしないさかい、じちらかと新聞も読めん | 朝は気ぜわしいので、じっくりと新聞も読めない |
じょーだい | おおかた。 | じょーだい、しる田やさけー、しるするのも、えろおすわ | おおかた湿田だから、田搔きも辛いですね |
すける | 手助けする。 | はよもんで来て、ちっとでも畑仕事をすけとくない | 早く戻って来て、少しでも畑仕事を助けてください |
せつろしー | 煩わしい。 | あの人の話はなごーて、ほんま、せつろして、かなん | あの人の話は長くて、ほんとうに煩わしくて、嫌だ |
ぞーさな | おっくうな。 | こんなことに、ぞーさガってたら、あこかい | こんな事に、億劫がっていたら、だめだぞ |
滋賀弁方言一覧表(タ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
たい | 頂戴。ください。 | 甘いもん、わいにも、たい。もちっと、くらい | 甘い物、俺にも頂戴な。もう少し下さい |
たなぼと | 台所の流し元。 | ほれ、ほれ、こぼれる。たなぼとまで、ちんと持って行き | それ、それ、こぼれる。流し元まで、しっかり持って行きな |
だしかいな | いいじゃないか。「遠慮しなさるな」の挨拶。 | だしかいな。ゆっくりしてかんせ | いいじゃないか。ゆっくりくつろいで行きなさいな |
だだけ | むやみに、たくさん。 | 壁際に、だだけにもたらかすのは、たおれるし、よーない | 壁際に、とめどなく立て掛けるのは、倒れるし、よくない |
ちん | 携える間食物。 | ぎょーさん、ちんもって、二人てらって、どこいくんや | たくさんおやつを持って、二人連れ立って、どこに行くのかい |
ちんちん | 親密な間柄。 | ほーやろ。やっぱ、あの二人は、ちんちんやろ | そうだろう。やはり、あの二人は大の仲良しだろう |
てざらい | 熊手。熊ざらい。 | りんちょくに、てざらいつこて遣り直しとかる | 几帳面に、熊手を使って遣り直して置きなさる |
てべす | 手拍子。 | いかえ声して、てべす叩いて、わろてやーる | 大きい声して、手拍子を叩いて、笑っていなさる |
てんこもり | 山盛り。 | よくどしー、めしをてんこもりして、くとった | 欲張り、ごはんを山盛りして食べていやがった |
てんじょつく | べったりと両手をつく。 | あガりとにてんじょついて、謝らはったゲな | 戸口にべったり両手をついて、謝罪しなさったそうな |
~とこと | 締め括る意。 | じょーずゆーてるやろ。ほんなことしたら、あかんとこと | いつも言っているだろう。そんなことしたら、いけないてば |
~とさいガ | 「〜としたら」の意味の条件句。 | おこるとさいガ、もーはい、泣き立てよるんや | 〜るとすぐに、もう早く、泣き立てやがるのだ |
とひょーもない | とてつもない。 | しょーむないもんを、とひょーもない値で、こーてしもた | つまらぬ物を、とてつもない値段で、買ってしまった |
滋賀弁方言一覧表(ナ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
なまずけない | 物ぐさな。 | なまずけない。懐手してて、でけよかい | 物ぐさだ。懐手していて出来るものか |
なんば(1) | とうがらし(蕃椒)。南蛮胡椒。 | こーとに、な。なんばの味噌炊きばっかのさいやて | 旧来の簡素に、ねえ。とうがらしの味噌煮ばかりのおかずだって |
なんば(2) | とうもろこし(玉蜀黍)。南蛮黍。 | 「なんば」たら、「はちぼく」たら、皆、コーンのことやろ | 「なんば」とか、「はちぼく」とか、皆、コーンのことだろう |
にゴはち | おおよそ。 | 何やっても、にゴはちで、お粗末なことやんけ | 何をやっても不徹底で、お粗末なことよね |
のーなる | 無くなる。 | のーなったんは、ちっこいほーのビー玉やった | 無くなったのは、小さい方のビー玉だった |
滋賀弁方言一覧表(ハ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
ぱっぱ | 餅。団子。〈幼児語〉 | 昔は「ぱっぱ」ゆーたんやガ、今の子には通じんわなー | 昔は「ぱっぱ」と言ったのだが、今の子どもには通じないよねえ |
ひどい(1) | むごい。あきれる意。 | かわいそーに。よーも、ひどいことするもんや | 可愛いそうに。よくも、むごいことをするものだ |
ひどい(2) | すばらしい。ほめる意。 | あんな、おぼたいもん持たーる。ひどい人や | あのような重い物を持ちなさる。すばらしい力持ちだ |
ほしばる | 星がたくさん出ている。 | よんべは、ほらもー、星ばってた | 昨夜は、そりゃもう、たくさん星が出ていた |
ほだれ | つらら。氷柱。 | ほだれんぼガさガったるつべたい時やかて、我慢したんや | つららが下がっている冷たい時だって我慢したのだ |
ほっこり | うんざり。 | ほっこりした。もーはい、かなんて、ゆーてやんした | うんざりした。もう、これっきり嫌だと言っていなさった |
~ほん | 〜ね。強調の接尾語。 | ほいたら行ってこほん。おとなしーしてやんせ | そうしたら行って来ようね。おとなしくしていなさい |
ぼさりつく | 背中にしがみつく。 | ぼさりつくとさいガ、ねてまうのんやった |
滋賀弁方言一覧表(マ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
まとう | つぐなう。弁償する。 | 誰やい。ガラス割ったもん、まとえよ | 誰だ。ガラスを割った者は、弁償しろよ |
まんまんさん | 仏様。円いお月様。〈幼児語〉 | こりゃ。ごえんさんの横にちんして、まんまんさんを拝まんせ | これこれ。住職さんの横に座って、仏様を拝みな |
むくる | 沸騰する。 | むくった湯をいれたら、茶ガ出くってまうでー | 沸いた湯をいれたら、お茶が濃く出てしまうよ |
もらう | 子を授かる。 | こないに赤ちゃん、もらわったんやて | 近頃に赤ちゃんを授かりなさったのだって |
もる | 摘み取る。 | お蚕さん上ガるまで毎朝、気ばって桑もりや | 蚕が上(じょう)蔟(ぞく)するまで毎朝、精出して桑摘みだ |
滋賀弁方言一覧表(ヤ行・ワ行・ラ行)
方言 | 意味 | 例文 | 例文意味 |
ゆーて | 浴場で使う手ぬぐい。 | バスタオルをゆーてと一緒にあろとかんせ | バスタオルを湯手ぬぐいと一緒に洗っておきな |
よぞい | おぞましい。 | かきだすのは、ほんまによぞい仕事でなー | 搔き出すのは、本当におぞましい汚い仕事でねえ ※ 「よぞくろしー」とも。 |
りんちょくに | 折り目正しく。律儀な。 | ちーんと、ずんつけて、りんちょくな仕事しやはる | きちっと道筋をつけて、律儀な仕事をしなさる |
わけ | 食べ残し。 | この子は、じょーず、わけするさけ、よそで、ひけんせきや | この子は、いつも食べ残しをするので、他家で、気が引けるよ |
~んやて | 〜のだって。伝聞の意。 | 補聴器かて高いのは六〇万もするんやて | 補聴器だって高価なものは六〇万円もするのだって |
近畿地方のその他県の方言はこちらの記事で紹介しています。
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